小さくて真っ赤なかわいらしい姿に、思わずパクリと食べたくなるミニトマト。栽培には温かいほうが適しており、温暖な宇城での生産量は、熊本県でも上位に位置しています。
甘みと酸味のバランスが抜群
JA熊本うきで栽培されるミニトマトは、「千果(ちか)」と呼ばれる品種。出荷は、9月から6月までと長期間にわたります。「千果」は、安定した糖度や、酸味とのバランス、そして、かわいらしい丸い形と真っ赤な色が特徴。サラダやお弁当を飾るアクセントとしても、高い人気を誇っています。ぜひ生で丸ごと食べて、おいしさを味わってみてください。
出荷前の徹底検査
ミニトマトは、ヘタが鮮度のバロメーター。濃い緑色のヘタが付いていたほうが見栄えも良いので、収穫、選果、箱詰め作業においては、ヘタが取れないように細心の注意を払います。選果場の検査では、軟化したものや害虫が付いた痕跡があるもの、劣化したものなどを徹底的に取り除き、しっかりと赤く色づいた質の良いものだけを出荷しています。
新鮮さはヘタでチェック
新鮮なミニトマトを見分けるには、ヘタをチェック。緑色が濃く、生き生きとしているものが新鮮な証拠です。すぐに食べない場合は冷蔵庫で保存。でも、トマトはできるだけ早く食べたほうが、甘さはもちろん、みずみずしさやトマト独特の旨味もしっかり味わえます。
塩トマト 不知火夢ロマン
塩トマトの中でも、特に糖度の高いものだけを選別したのが、JA熊本うきのオリジナルブランド「不知火夢ロマン」です。
塩トマトをセンサーにかけ、1個1個の糖度を測定。10度以上がプレミアム塩トマトとして黒箱に、9度が赤箱に、8度が緑の箱に詰められます。ちなみに、普通のトマトの糖度は5度前後です。
限られた場所でしか作れないプレミアム性
通常、高糖度トマトは栽培時に与える水分の量を極限まで抑えることで作られます。
しかし、塩トマトは水管理もさることながら、塩分とミネラル分を豊富に含んだ土壌が栽培に不可欠な要素。海の近くであればどの畑でもいいというわけではなく、一定の条件をクリアした場所でしか作ることができません。
アイコミニトマト
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主に宇城市不知火町で作られているアイコミニトマト。
光沢のある美しい赤色がまず目を引き、口に入れると甘みと香りが口いっぱいに広がります。
甘みが強く青臭さが少ないため、スナック感覚の食べやすいミニトマトとして子どものおやつにもぴったりです。
指導員と生産者
産地一体となった高品質な作物の出荷には、営農指導員の存在が不可欠。
圃場を巡回し、生育状況を逐次確認しています。生産者の相談に乗ることはもちろん、全体の傾向を把握する事で収量を予想し、ダイレクトに販売へと繋げています。その結果、計画的な販売が可能になっています。
産地全体の品質を統一できるよう、目慣らし会を行ったり、荷受時に農作物をその場で確認する事でも品質の維持に努めています。